各地のバス写真


[神奈川県内のバス]

 富士急行線沿線を中心に神奈川県西部にも路線を延ばす富士急グループの路線バス。松田一帯を中心とする神奈川エリアは子会社の一つである富士急湘南バスが担当している。同社のバスは神奈川県では唯一・南関東でも珍しい前後ドアとグリーンベースの渋い塗り分けが特徴。写真の車両は日野大型のワンロマ仕様で、ナンバーから察するに転入車のようだ
             新松田駅にて

 こちらも同じく前後ドアの富士急湘南バス;富士7E架装日産ディーゼル9m大型車。社名を意識してはいないだろうが、県内の富士急では主力の日野車のほか 富士架装の日デ車も比較的よく見かける。
 近年のバス共通カードエリア拡大で同社のバスも共通カードが利用できるようになった
               新松田駅にて

 こちらは同じく富士急湘南バス日デ大型車の最新式。新7E架装のLED車で、地方向け仕様ということでかなり長い車体には前中扉間に至るまで2人掛座席がずらりと並ぶ座席の多い車両である。
 バリアフリー法等の関係でワンステとなり扉は一般的な前中に変更されたが、側面表示機が中ドアより後ろにあるのは後ドアの名残か、これも南関東ではやはり珍しい。
 ちなみにこの行先は“やどりき”と読む。一文字の難読地名ということで まさに珍幕である               田代向にて

 その名が示すとおり川崎鶴見地区に路線を展開する川崎鶴見臨港バスは赤青白のトリコロールカラーが目を引くデザイン。京急のグループ会社で、京急バスと同社のエリアを足すとちょうど京急線沿線ほぼ全域をカバーする。鶴見営業所等を中心にいすゞ車の在籍が多いことでも知られ、富士7E架装・純正車とも多数在籍する。
 写真の車両は鶴見営業所のKC代純正キュービック(KC-LV380L)、1T074号車。ナンバーを見るに'97年式の車両のようだ
              鶴見駅西口にて

 こちらは同じく鶴見営業所いすゞLVの富士7E架装車。富士架装車も多数在籍するのが同社いすゞ車の特徴であるが、系列の京急同様 富士7E架装は富士重撤退の話が出る何年も前に早々に取りやめたため、現在まだ多数残る富士架装車は皆古参車の部類に入る(日デは在籍せず)。写真は鶴05系統充当中の1T014号車   鶴見駅西口にて

 これも同じく鶴見営業所のいすゞ大型。←←の写真と同じくKC代のキュービックだが、3桁ナンバー移行と共に窓も逆T字窓に変わった。鶴01系統で菊名駅付近の狭隘路を抜ける1T107号車    菊名駅前にて

 臨港は江ノ電と並ぶ9m大型好き(?)でも有名。いすゞLTの富士7Eやエルガが多数在籍する。日野を導入している営業所では日野の中型ロングが在籍しているが、多くの営業所がいすゞ主体でそのいすゞには中型ロングがラインナップにないことも理由の一つかもしれない        鶴見駅西口にて

 そして最新型はもちろんいすゞ純正のエルガ。都市型であることからノンステップ車も多く、またKC-期からの9m大型車の系譜を引き継ぐエルガLTも多数導入されている  写真の大型ノンステは 川51系統の運用を移管した子会社の臨港グリーンバスへ導入された車両(神奈中グループで言えばYK1107のような車両)の一     綱島駅にて

 足柄営業所(関本)の主幹路線;新松田〜関本線に充当中の箱根登山バスいすゞ中型車。この営業所には大型車がほとんど在籍せず中型車ばかりである。
 箱根登山はつい10年ほど前までは中古の大古参車も多数活躍するいかにも地方らしいバスだったのが、箱根はまだ神奈川県内ゆえ規制強化の波がここにも及んでおり、現在では逆に神奈中や江ノ電よりも早い10年そこそこしか使わずに中古に回してしまうという都市型事業者顔負けの短サイクルで車両を回している。このため写真のようなLED式の最新車も多い       新松田駅にて

 東急青葉台営業所の長尺ブルーリボンシティ。同営業所は旧来より日野車を多用しており、団地路線対策も3扉や長尺車など様々に行われてきたが、LED世代の最新式まで長尺車の投入を続けているところも地方ではともかく東京近郊では比較的珍しい
               青葉台駅にて

 東急東山田の日野大型車。東山田の車両は車体更新に関係なくLED改造が行われており、この車両も改造がなされている
 東急では幕に“教習”のコマが入っており教習の際にはご丁寧にその幕を掲出するが、なんとLED車にも“教習車”の表示があった
                綱島駅にて

 市03系統に充当中の新羽営業所三菱エアロスターM。この車両はエアロMの中でも最末期の車両だが、'92以前はエアロKを採用していた当エリアの各事業者(江ノ電を除く…江ノ電は富士架装)と異なり東急ではシリーズ登場時からMを採用しているためP代の古参車もこの車体を架装していた。
 この車両に限らないがKC代までフォグランプを省略しているのも東急の特徴               川向町にて

 東急東山田営業所の三菱ノンステ
都内ではKC-期から三菱のノンステはかなりポピュラーな存在であったが、KL-・PJ-期になった現在では神奈川でも当たり前のように見かけるようになった
ノンステの印である青のストライプが特徴
同様の車両は新羽などでも見ることができる
             センター南駅にて

 東急青葉台のKC-代短尺ブルーリボン
長尺車や3扉車が有名な同営業所だが、写真のようなごく標準的な短尺大型車も一角を占め、市営との共管である写真の青90系統など重通勤路線以外の管轄路線を担う
                中山駅にて

ロマンスカーと同じカラーデザインを採用したと言われる小田急バス  どちらかと言えば神奈中の方が小田急線のエリアを広くカバーしているが、小田急バスも県内では電鉄の川崎市内エリアなどに路線を展開する
横浜市営では最果てに当たる奈良北団地にて撮影
いすゞと三菱が主体の同社ではかつては富士7E架装のいすゞ車も数多く投入されたが、ノンステ主体である最近の車両は写真のようなエルガやニューエアロスターが主になっている  エルガスタイルで前扉上に乗降補助照明があるバスも近辺ではあまり見かけず 物珍しい       奈良北団地にて

 川崎市営で営業所を問わず大量に導入された日デ尿素SCR車、ADG-RA273KANノンステップ。汎用車として各所に投入された写真短尺車の他、臨海工業地帯の通勤輸送用に長尺ノンステも導入されている
 横浜・湘南地域が新長期規制ディーゼル車の空白域となっているなか、県内では東急などと並び尿素車導入に気を吐いている
    (以下6枚 武蔵小杉駅にて撮影)

 こちらは日デ+西工中型ノンステップ。'80年代に日デと西工が共同でデザインした車体モデルで、京王やかつては横浜市営でも見られたスタイルだが関東での導入例は少なく珍しい車両である

 三菱古参のエアロM。屋根上のマーカーランプや特注の角型ヘッドライトが特徴的。既に全車廃車となったが、一世代前のエアロKでも同様に角型ライトとなっており異彩を放っていた

 狭隘路線や閑散路線用に中型車も多数有する川崎市営、こちらは三菱純正の中型車。一見普通のエアロミディだが、よく見るとぜん虫扉間の窓の造作、そしてその中に貼られた「共通カード取扱車」表示のシールの処理が何とも個性的である

 今も昔も三菱純正車は多数存在する川崎市営、写真はニューエアロスター初期のMBECS(蓄圧式ハイブリッド車)。低公害車アピールのマークが異様なほど大きいのが印象的

 U-代辺りまで川崎市営といえば富士架装のいすゞ車か三菱、といった趣であったが10年ほど前からは各メーカー純正車が入り乱れるようになり、いすゞ車もKC-規制以降は純正車が多数を占めるようになっている
そんな中で見つけたのがこの写真のU-規制いすゞ純正車  ISSを装備しているためかU-代末期だからなのか、U-LVでも純正ボディの車両が僅かながら在籍するようだ

[首都圏(神奈川以外)のバス]

 渋谷駅で捉えた弦巻営業所の日デ・富士7E。やはりフォグランプがない。東急トランセ委託のため正面に“TRANSSES”文字入りの白いシールが貼られている。
 この車も含め、東急では一部の団地路線を除き短尺車が基本。大都市では公営事業者を含め短尺車基本の事業者が多い
                 渋谷駅にて

 下馬営業所のCNG小型ノンステ。三菱製小型ノンステは近年神奈中などでも導入されているため比較的見慣れた車両だが、CNGノンステとなるとなかなか導入例がなく珍しい。下馬営業所の中型車充当路線で中型車に混じり活躍中。同営業所もトランセ委託のためシールがついている  多摩川駅にて

 瀬田営業所の東急コーチ、自由が丘発着路線に充当中の姿。東急コーチは最も初期からのデマンドバスとして有名だが、近年ではダイヤの組みにくさや施設維持コストなどからデマンドルートの多くが全便経由となってデマンドバスではなくなっており、コーチを名乗っていた路線自体も単なる中型・小型車充当路線に変化している例が多い。そんな中この路線は今でもコーチを名乗る数少ない路線の一つで、車両も路線車らしからぬ顔つきの専用塗装をまとった日野中型車が充当されている       自由が丘駅にて

 東京ベイシティ交通名物、いすゞ長尺3扉車の富士架装バージョン。KC-規制なのでもちろんV8サウンドも漏れなく楽しめる
 側面2箇所のサイズが異なる幕、そして前面幕も若干幅が狭いなど実に個性豊かな車両である         新浦安駅にて

 そしてこちらは同じくKC-規制の純正車バージョン。車体の選択に関してはKC-代は純正/富士架装と並行導入されていたようで、いつまでが富士、などという境目は特段ない模様。これらの個性豊かな車両は舞浜・浦安・新浦安界隈で見ることができる
              舞浜駅前にて

 KL-期以降も、3ドアではなくなったものの長めのいすゞ純正エルガを投入し続けるベイシティ  同社エルガのラインナップ中にはガスタンクを屋根に積んでいるこんなCNGノンステ車も         新浦安駅にて

 長い車ばかりと思いきや、ベイシティ交通にはこんな中型CNGノンステ車も在籍していた  しかしやはりいすゞ純正である  限定の運用・充当路線があるのだろうか
               新浦安駅にて

 京成バスの富士新7E・フルノンステップ車。いすゞKL-LVノンステのType-Bと思われるが、実際にそうであれば富士架装のいすゞノンステということでなかなか珍しい車である
               新浦安駅にて

 海浜幕張駅には京成グループ各社の大小様々な路線バスが集まるが、写真の千葉シーサイドバスもその一つ  LED改造を実施した2段窓エアロミディ(三菱純正中型)であるが、なぜか側面の幕は生かされ“千葉シーサイドバス”と常時社名を表示している

 幕張新都心塗装の京成U-HT長尺3扉車。幕張本郷と海浜幕張・幕張新都心地区を結ぶこの路線は、朝は長尺車を1〜2分間隔で運転しても超満員となるばかりか マリンスタジアムでの野球・催事開催時は午後も観客が大量に押し寄せる超絶ドル箱路線であり、基本的に長尺車・連接車しか定期運用に入らない。同線の運用を担うその長尺車群ラインナップは、ボルボ製連接車が導入されたKC-期以外はいずれも日野純正車で、現在最古参ながらまだまだ多数見られるのがこの車両である     幕張本郷駅にて

 一方こちらは幕張新都心用車の最新バージョン、PJ-KVの長尺車。写真にないがBRCでも長尺ワンステップ車が導入されたのは勿論のこと、エルガ顔のOEM車になってもしっかり長尺車が導入されている。このグループが左写真のU-HTを順次置き換えていくものと思われる
 上下で扉の使用方式(中乗り前降り or 前乗り中降り)が異なるため、いずれのドアも「出入口」表示となっているのが面白い
         マリンスタジアム前にて

 そしてこれがかの有名な連接車  ボルボ製のシャーシに富士7E車体を架装したこのグループはあわせて十数台が在籍しているが、全長18mと鉄道車両並みのそのサイズではもちろん 日野純正長尺車が中心勢力であるなかの富士7Eということでも異彩を放っている
塗装は他の長尺車と同じ幕張新都心塗装を纏うが、車体の長さに応じて斜めの傾斜がかなり寝ているのが印象的

 そしてこれが連接車のリア。追越し時に長さを注意する喚起や3車軸のスタイルが如何にも連接車     幕張本郷駅にて

 幕張新都心地区本線の幕01系統は京成バスだが、それ以外にも同地区に路線を持つグループ会社はいくつか存在しており、中には写真のように本家京成と同型のU-HT3扉長尺車を有する事業者もある  このバスは千葉海浜交通で、LED改造がまだ行われておらず幕の原形をとどめるほか、後に僅かに写る京成の同型車とは表示機のサイズや位置が異なることが見て取れる  側面に2箇所幕を有しているのも大きな特徴
            海浜幕張駅前にて

 東京空港交通:通称リムジンバスの最新式尿素SCR車(ADG-RA273RBN)+西工02MC。事業範囲は違えど東京空港交通も川崎市営同様尿素SCR車を大量に導入した事業者の一つである。昭和島などに車庫を構える同社のバスは、写真の成田-YCAT線他 成田・羽田の両空港から高速道路経由で各地を結ぶ路線を多数運行しており、社名の通り空港アクセスを専門としていることもあって首都圏における空港輸送では随一の規模を誇っている        YCATにて

 東京都ではお馴染みの日野中型ロング、KL-HR。都バスで大増殖している他、京王などの民営事業者でも都内ではこの形式の躍進度は特筆に値する
            中野車庫近辺にて

 京王バス、西工車体のCNGノンステップ車
             中野富士見町にて

 市営磯子などにも在籍する、京王バス中野営業所のKC代の日デノンステ。車体は富士7Eが標準だが、グライドスライドドアや 普通の7Eにはない大きなセーフティウィンドウを装備するため、ウィンカーの位置が変わるなど普通の7Eとは異なる表情に仕上がっている
       中野車庫にて、出庫時撮影

 京王の西工・JPとのつきあいの長さを示す車両の一、中野営業所の'95?'96?式日デJP+西工。富士7Eにも似たオリジナルスタイルのフェイスマスクを持つこのグループは横浜市営などにも在籍するが導入例は少なく、関東での中型ロング普及を牽引した京王ならではの車両といえよう  左には同世代の新塗装バージョン、そして右奥には次世代のKL-JPが顔をのぞかせており、京王といえばJPという図式を見事に証明している

 京王の日野大型大古参車。渋谷駅での撮影だが、ここに顔を出す車両の中でも最も古そうだった。
 京王のこのタイプの車両は座席配置が特徴的で、前中扉間が通常の配置なのに対して中扉以降最後部までがロングシートになっている

 関東の事業者の中では西工車の登場が飛びぬけて早く 多くの日デ車が西工車体を架装する京王においてはこのような標準的な富士7Eの車両は比較的珍しい
                調布駅にて

 京王の日デ+西工JP。西工架装JPの導入歴は長い京王だが、この車両は幕末期のKL-JPのようだ。系統番号分割幕や、他社で軒並み廃止されたマーカーランプを最新車にいたるまで装備しているところがいかにも京王車である        調布駅にて

 京王の西工架装日デJM。富士8E架装の中型車は形式“RM”だが、このタイプは“JM”になる。この車両は21世紀の車両でLEDでも違和感なく、最新車と比べても見劣りのしないデザインの車体だが、このデザインの車体の歴史は古く、遠く'80年代にはこのタイプの車体を持つ車両が製造されており、かつての横浜都心循環(横浜市交通局)の車両('88)もこの車両だった。都心循環専用車が廃車になって以来神奈川県ではほとんど見かけない車両である    渋谷ハンズ前にて

 来る京王バスという京王バス、どれもJPばかりという現象は都心に限らず 中乗り後払い多区間の郊外でも各所で見受けられる 写真の武蔵小金井駅もそんな郊外拠点駅の一つ。他車種、或いは他社のバスも来るが、駅前に来るバスの圧倒的多数が京王のKL-JPであった。後には最早神奈川では見られなくなった幕式のKL-JPも見える
              武蔵小金井駅にて

 そして最新のPJ-LVでもマーカーランプつき、フォグランプ無しとどこまでも独自スタイルを貫く京王バス。東急も標準仕様車をそのまま投入している現在、標準ノンステ仕様認定を受けながらこれだけ個性的な車両も他にないのではないだろうか
            武蔵小金井駅にて

 小田急の富士7E+いすゞ。小田急は KC-期以前のいすゞ車はそのほとんどを富士架装で導入しており、基本的に汎用車は全ていすゞと三菱であるため富士重車はいすゞシャーシのみでありながら 富士7Eもまだまだ多数在籍する。写真の車は現在では最古参の部類に入るものと思われるが、マーカーランプや小型側面幕など如何にも小田急グループらしい香りがあちこちに漂う
             二子玉川駅にて

 都バスの長〜いエアロミディ。中型ロングといえば日デJPと日野HRが多勢を占め三菱は少数派で、特に最大の三菱ユーザーである神奈中が一台の中型ロングも導入していないため神奈川には一台の在籍もなくまるで馴染みのない車両であるが、都バスには多数のHRに混じりこんな車両も在籍する。この角度の写真でその長さがお分かりいただけるだろう          渋谷駅にて

 都バスの新旧並び。神奈川ではさほど導入されていない日野中型ロングも都内では都営を中心に躍進著しく、それまで導入していたメーカーに関わらずこれが導入されている営業所も非常に多い。この写真のHR(右)は深川営業所の都市新バス仕様車で、東京駅⇔国際展示場前間の臨時便に充当中
           東京駅八重洲口にて

 左写真左側のエアロKのアップ。生産終了から13年が過ぎ、都市部では消滅も間近のエアロKだが、この時点ではまだ元気に東京駅にも顔を出していた。南千住営業所の車両だが、ナンバーを見るに最近転入した車両のようだ        東京駅八重洲口にて

 小滝橋営業所のいすゞキュービック。早稲田大学関連路線などを中心に持つ同営業所はいすゞ純正車が大多数を占める。
 この日はイベントのため国際展示場関連路線で臨時応援運行についていた。撮影も国際展示場バスターミナルにて
 

 こちらも同じく小滝橋営業所のいすゞキュービック。右上の写真よりは若干古い'94年式車で、U-LVとKC-LVのサッシの違いが見て取れる
藤沢鎌倉ではさすがにまだ安泰の'94年式車も都バスでは早最古参となり既に廃車となった車両も多数。高田馬場駅にて、幕回転中に撮影

 同じく高田馬場駅にて、小滝橋のいすゞ純正中型車ジャーニー。
 中型ロングは2000年以降大量に入っている都バスだが、純然たる中型車となると見かける範囲は狭く、こと中型ロングのラインナップがないいすゞの中型顔はかなりの少数派

 レインボーブリッジを渡る港南営業所の名物路線、虹01系統に充当される日野中型ロングHR。最近発足した同所にも都バスお馴染みのHRが入っている
 KL-期の2003年頃までに主に入った日野中型ロングだが、写真の車両のように前扉直後に側面幕があるのは初期車の特徴だとか
 

 同じく港南営業所の、こちらはKC-代大型のHIMR。U-代も途中からメトロ窓を採用し、さらにKC-期ではひたすらワンステスロープつき車両を入れまくった横浜市営では早くも2段窓車は全滅してしまったが、都営ではKC-期でも2ステップの2段窓車が導入されており、まだまだ各メーカーの多様な2段窓車を見ることができる
そう書くと後進的に聞こえるが、実は横浜市営ではKC-期にはHIMRは入っておらず、このタイプは神奈川ではあまり縁のない車両。HIMRを入れた都営、ひたすら福祉化に傾注した横浜市営、まるで方向性は違いながらどちらもいかにも公営らしい車両選択を行っていたと納得できる。一方現在の横浜市営はいまだに新短期規制車を入れ続けるなど公営としてはワンテンポ遅れをとっているのでは…と感じる今日この頃

 2004〜05年にかけて都営で大量に導入されたPJ-LV/KV系。写真は品川営業所に投入された車両だが、同所始め元々日野ユーザーだった営業所ではそれを引き継いでKVが導入されている。僅か2年の間に数十台オーダーでこの車両を投入した営業所も少なくないため、HR中型ロングに続き 都内でのこの車両の躍進振りは目を見張るものがある。しかしながら今後は新長期規制車適合車のみ導入との宣言を出した都営ではもうこの形式が投入されることはない

 そして“新長期規制車宣言”を行った都営でこれから大量に導入されるであろう日デ+西工 尿素SCR車のPKG-RA。左のPJ-LV/KV系列の一挙大量導入とは反対に現在のところスローな出だしの様相を見せているが、しかし写真の港南や渋谷・青梅など今まで日デ車とはほとんど縁がなかったエリアでも既に投入がはじまっており、また西工側でも都営向け専用のラインを設けたとの話が聞かれるなど今後この形式がHRロング→LV/KV系に続きムーヴメントを巻き起こすことは必至である  大型車でありながらフロントの窓に段差がないB-Iを採用しているtころは神奈中と同様である

 関東バス名物、富士7Eの3扉車。写真は日デ大型(短尺)。途中停留所では前乗り後降りで中扉は閉切、終点で3ドアを一気に開けるため終点での降車扱いはすさまじい速さである
 5Eの頃からツーステ期の車両は全てこれだったため非常に多数の車両が投入されており、現在でも多数の車両が活躍しているが、他の7E同様数を減らし始めていることは確かなようだ         中野駅にて

 いすゞ最大ユーザー、国際興業のキュービック。東京北部から埼玉県にかけて路線を展開するが、各地に多数系列バス会社を抱えるため国内で一番広く見られるバスカラーと言えば東急カラーかこの国際興業カラーかといったところ。一部の小型車等を除き、系列会社も含めいすゞ車オンリーで、国際興業本体に至っては純正車のみとその“純血”度は半端なものではない     中野駅にて

 東京日本橋地区で無料巡回運行中のメトロリンク。運行会社は日の丸自動車。
 見るからに外車だがメーカー・形式は不明。無料運行なので(←どのような免許で運行されているかも不明)当サイトの趣旨に外れる?かも?と思いましたが珍しいバスなので載せてみました
        東京駅八重洲北口にて


[その他各地のバス]
  一部情報提供:TKA様

名古屋市営のKC-LV+7E。3ドアはこの車両だけ特別ではなく、中堅以前の大型車はほとんどが3ドアで、公営事業者が標準尺の3ドア車をガンガン導入するという関東では信じ難い光景がここ名古屋では展開している
               栄にて

←同車のリア。リアのライトユニットも特注?の珍しい配置で、同じ7Eでもだいぶ違った雰囲気だ      栄にて

リアライトユニットはBRC等の後年の車両に至るまで←のスタイルが標準だが、古参車の中にはこのようなスタイルの車両も
いずれにしても南関東都市部ではまず見ないスタイルだ      栄にて

こちらはいすゞの同じく3ドア車(U-LV224M)。各メーカーの車両が均等に入っているのは多くの公営事業者と同様
メトロ窓は横浜市営などでもお馴染みだが、関東の3ドア車は中後いずれも引戸であるものが多く(かつて東急虹が丘に中後いずれも折戸というのがいたが)、名古屋市営では標準である中引後折はものめずらしい感じがする
                栄にて

三菱車も中堅以前はもちろん3ドア。U代の車両だが、名古屋近辺では昔から三菱自工系が強く呉羽系は全く勢力を持たないため大古参車も全てエアロMタイプ そのため年式の特定は難しい  ちなみに側面幕周りが水色なのは基幹バスからの格下げ?車の証だそうだ       金山駅近辺にて

日野もやはり3ドア。どれだけ3ドアが標準かお分かりいただけるであろう
ちなみにこの3ドアの扱いに関して、支払方法は関東と同様均一先払い前降りなので中後は降車用だが、関東では3ドアは終点でしか使わないケースがほとんどなのに対し名古屋市交では降車がある場合必ず中後とも開ける
         栄バスターミナルにて

これが噂の名古屋名物(笑)、基幹バス“ミッキー”  車体も幕も一般車とは異なるデザインを採用、専用レーンも路線内のかなりの距離に渡って整備という都市新バス並に気合の入った路線
写真の車両は日野BRCフルノンステ、前中グライドスライドドアで標準尺車のようだ
         栄バスターミナルにて

いっぽうこちらは一般路線用のUDフルノンステ車、KL-UA272KAM改。やはり前中グライドスライドドアの標準尺車である
神奈川ではKC代のUDフルノンステは在籍するもののKL-UA27系は全く存在しない(関東全体でも少数派)ため、UA460KAM系の後を継ぐ新7Eのセーフティウィンドウつきマスクはやはり不思議な感じがする
         栄バスターミナルにて

そして左記2車両のリア。窓が小さいリアはいかにもフルノンステ車だが、それより何よりやはりBRCや新7Eまでも採用のこのリアライトユニットが目を引く
         栄バスターミナルにて

こちらは三菱のノンステップ車。上段車両同様2ドアとなり、個性の強い他写真の車両に比べ何だか普通な感じがする車両
                 栄にて

名古屋市内ではほとんど見かけなかったLED式の最新車両  西工架装のKL-UA272KAM改で、形式と窓配置から一見フルノンステに思えるが中扉以降一段上がる前中間ノンステとのこと  このタイプの西工架装 標準尺車は名古屋市営でしか導入されていないとか
LED車をこんなにも見ないのは2期分の新車をまとめて万博のシャトルに充て、今春廃車予定だった車両も半年延命とかやっているのかもしれない
         栄バスターミナルにて

万博八草駅と瀬戸会場間のシャトルバスに就いていた名古屋市交のBRC CNGノンステ 日野のCNG車も神奈川では見かけず珍しい感じがする
駅と長久手会場間のシャトルには古今東西路線車から貸切車まであちこちのバスが駆り出されていたのに対し、駅⇔瀬戸間は市営のBRC CNGノンステ、会場間連絡は燃料電池車(一部名鉄のHRも入っていたが…)でほぼ限定運用であった  冷静に考えるとここは名古屋市営のエリアではなく、市内ではこんな新車を見なかったことから察するに新車を先行投入して半年間シャトルで使用していたのではないかと思われる
      瀬戸会場ターミナルにて

長久手会場と八草駅間のシャトルに知多よりはるばる駆りだされていた知多バスの古参三菱車  エアロMではあるがライト形状よりP-MPではないかと思われる
知多バスからは右写真のようなニューエアロ新車が多数シャトル運用についていたが、一部このような古参車も充当されていた
長久手ターミナルを万博会場駅より撮影

同じく知多バスのこちらは最新式MP
一見普通のニューエアロだが、窓が逆T字ではなく路線車としては珍しい順(←?)T字窓なのが目新しい
知多バスからはこの手の車両が多く充当されていたが、ナンバーなどから察するに最新式車のようで、こちらも万博シャトル用に先行投入の後終了後に地元で古参車を置き換えたのではないかと推測される
長久手ターミナルを万博会場駅より撮影

こちらは同じく知多半島に勢力を持つ東急鯱バスから駆りだされた三菱中型車
読んで字の如く東急グループである同社は乗合より貸切事業が主体のようだが、長久手シャトルには'90年代半ば製の三菱製乗合中型車が多数応援に来ていた
      万博八草駅ターミナルにて

噂の万博会場間連絡燃料電池バス
車体デザインは日野BRCそのもの、大きな屋根上の装置なども横浜でのエコカーワールドで見た車と当然同じだが、窓まで覆ったグリーンのグラデーションのデザインが斬新だ
ナンバーも希望ナンバーの“2005”と万博仕様
駅シャトルは会場外の扱いであるのに対し、こちらは会場内の扱いであるため乗降場は完全に分離されていた
      瀬戸会場ターミナルにて

そして左車両のリア  フラッシャーの位置などはやはりBRCノンステそのものだが、黒塗りのリアウィンドウにLED表示のみが浮き出ている様はやはり少しインパクトがある
公式側も中扉まで窓にフィルムが貼られ一体デザイン、大きなEXPOマークが目立つ
ちなみに管理人は会場間移動にシャトルを利用しましたが、たまたま運悪く乗った便だけ名鉄のHRでした…(ToT)
      瀬戸会場ターミナルにて

長野駅前で見かけた市内¥100バス用車
乗用車然とした小型車は茅ヶ崎“えぼし号”の車両にも日野ポンチョにも似るが、いずれも似て非なるもの  このクラスで大きなLEDというのもなかなか斬新だ  ¥100バスということで“・100”を取得した希望ナンバーにも注目

同じく長野で こちらは中古の日野大型車  幕・窓・扉の配置や、フロント中央に行灯を埋めたような様子があることから都営の都市新バス落ち車ではないかと推察したがどうだろう  おそらく転入時、LED化とともに側面表示機の位置を使用状況にあわせて変更しており、より特徴のある窓・幕配置となっている
首都圏からは完全に追い出されたP-LVやらP-RJやらP-HTやらといった車両もまだまだ多数見かけたが、中古車は転入時にLED化を行っているようで、LED化率は神奈川同様高かった

三菱エアロスターKと江ノ電5Eに見られたリアコンビネーションランプを足した例。県内のエアロKは米粒型ばかり、都営まで行けば7Eと同様のライトをつけたエアロKは見ることができたが、この組み合わせは個人的に初めて見ました

戸狩野沢温泉駅にて、野沢温泉方面に向かう路線バス  リエッセは見慣れた車だが、どこか田舎然としたのどかな雰囲気が漂う
マーカーランプつきというのも少々目新しい

同じく戸狩野沢温泉駅にて、日野大型車  ヘッドライトは角型だが、U-HTでライト特注仕様ではないか思われる  おそらく自社発注車だが、何故4枚折戸なのかは不明

こちらは'91年式の日野中型  戸狩・野沢一帯では日野車しか見かけなかった


 
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